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Apr 18, 2018 | Time to read: 0 min
Dr. Prasad Akella, founder and chairman of the Drishti board, is creating his third massive market category that uses technology to extend human capabilities. In the 1990s, Prasad led the General Motors team that built the world’s first collaborative robots (“cobots,” projected to be a $12B market by 2025). In the early 2000s, as cofounder of the social networking pioneer Spoke, he envisioned and helped build the first massive social graph — a category now worth trillions. Today, at Drishti, he is working to combine the cognition of AI with the flexibility of humans in factories in the form of AI-powered production. Prasad is based in Mountain View, California.
製造業には2つの重大な秘密がある。
まず第一の秘密は、ロボティクスと自動化の長年の進歩に関わらず、大部分の工場での仕事はまだ人間によって実行されていることである。
スマートフォンがわかり易い例である。ご存知の通り、携帯電話を持っている約50億もの人とのデジタルな接点である。同時に、驚くほど大きな数の人々との物理的な接点も持っている。ただ、中国の工場でそのスマートフォンを作ってくれた約100人近くの人々がいることはあまり知られていない。
ボストン・コンサルティング・グループによると、工場作業のわずか10%程度しかロボットが行っていないという。これはスマートフォンの組み立ても例外ではなく、メーカーで多少の違いがあるにせよ、人間対ロボットの比率は少なくとも50対1である。
世界の製造業の市場規模は12兆ドルに登ると言われるが、その90%を占めているのは人間であるのにも関わらず、活動を測る技術は、Henry Fordの時代から実質的には変わっていない。これらの技術は手動で時間を要するものがほとんどで、ビジネスの拡大時に成り立たないことが多い。
そして、製造業のもうひとつの大きな秘密は、100年もの間、人間行う作業は科学的な分析が行われて来なかった点である。
測定することが出来なければ、それを改善することはできない。製造業が人間の生産性が限界に達したと思うなら、オフシェアや自動化に目を向けるのは不思議ではない。
そして製造業の3つめの大きな秘密であるDrishtiを本日はご紹介したい。
Industry 4.0の最大の盲点を明らかにする
私は過去2年の間、黙々と新しい会社のベースを築いてきた。当初の仮説から始まり、SRI Internationalの客員起業制度を用いて具現化を試み、会社の共同設立者のKrishnendu ChaudhuryとAshish Guptaと合流し、Drishtiを設立。その後も順調に成長し、素晴らしいチーム、顧客と投資家を得るところまで来た。
本日、既存投資家の Andreessen Horowitz と Benhamou Global Ventures、そして新しくEmergence Capitalが仲間に加わり、シリーズAの資金調達を発表した。
Drishtiの使命を端的にまとめると、「ますます自動化が進む世界で人間の潜在能力を広げること」
この目的を達成するには、製造業の100年越しの問題を解決するための新世代の技術を発明する必要がある。
Drishtiはサンスクリット語で「視力」を意味する。なぜこの名前にしたかと言うと、我々は商用で世界初のコンピュータ・ビジョンを用いた行動認識のアプリケーションを作ったからである(物体認識と比較して、行動認識はより複雑で難しい課題である)。我々はこの技術を利用して、人間の活動をデジタル化して、製造現場で実際なにが行われているのかを可視化することを目指している。
しかし、行動認識は最終目的ではなく、手段である。Drishtiは、製造業の真のデジタル変革を支援しながら、新しいデータセットを作ることを目指している。自動化を進めることにより、労働者がさらに生産性を高め、結果として全体としての競争優位を高めることが最終目標である。
製造現場に戻って
私は光栄にも、1990年代にゼネラル・モーターズで、世界初の協働ロボットと知的支援装置を作るチームを牽引する機会を得た。チームにはノースウェスタン、バークレー、後にフォードから優秀な同僚がいた。
この仕事では(現在ではそれらをcobotsと総じている)、先進的なロボティクスを用いて、安全に作業員の身体能力を高めることに成功した。
自動化が進み作業員から距離をおいて行動するロボットと違って、cobotsは人間と共に行動するように設計されている。これは、人間の認識力とロボットの力と正確性の融合である。この分野は2025年までに120億ドルの市場になるものと予測とされている。
2000年には、製造業の世界から離れて、起業するためにシリコンバレーに来た。まずはSpokeという会社を設立した。世界初のビジネス特化型SNSであり、素晴らしい投資家にも恵まれた(ビジネス向けSNSのマーケットを作ったの我々であったが、LinkedInに負けた)。その後、約10年間はエンタープライズ・ソフトウェアについて勉強した。
しかし、私の心は工場現場に残したままだった。そして、頭では常に置き去りにしてきた未解決課題を考えていた。毎日考えていたのは、cobots以外に、「製造現場で人間の能力をさらに高める手段は他に存在しないのか?」という課題だった。
Drishtiの答えを柔道に置き換えて考えて欲しい。Drishtiでは従来ロボットのために開発された技術(AI・コンピュータビジョン・Big Data)を人間に適応して、能力をさらに高めようとしているのである。
私はAIが人間を置き換えるのではなく、人間とAIの協調を通じてはじめてAIの真価が発揮されると考えている。AIが人間の能力をさらに高められると、すべての産業で、新世代のあらゆる種類の製品を作り出せると信じている。
まずは製造現場から始め、現場作業で人間の生産性や品質が限界に達しているという先入観を粉砕したいと考えている。AIと人間の協調を通じて人間の作業を可視化することによって、既存のROIに基づいた考え方を変え、人間の労働力を利用する作業、オートメーションを行う作業、そしてアウトソーシングで対応する作業の再配分が行われることを信じている。
刺激的な旅に最高の家族と仲間
私はDrishtiのチームに対して感謝している。これまでに多くの優秀な技術者と一緒に働いた経験に基づいてのコメントである。Krishnendu Chaudhury博士はコンピュータ・ビジョンと機械学習の第一人者であり、これまでFlipkart・GoogleとAdobeで働いていた。Ashish Gupta博士は何社も急成長した会社を起こしてきた起業家で、投資家としての経験も豊富。Junglee (AMZN), Tavant, そしてHelion Venturesを経験している。
今までも多くの方々に支えられて今日の成長があったと思う。我々の現在のお客様(世界規模の自動車会社や電子メーカー)、中小企業イノベーション研究の補助金で我々を支援してくれたアメリカ国立科学財団、そして、恐ろしく短い時間で製品化に漕ぎ着けたパロアルト/バンガロールの我が社の社員にももちろん感謝している。
私は、数えきれない感謝でこのブログを閉じたいと思う。Surekha、家族、友人、DrishtiやSRI Internationalの同僚、我々の顧客、数えきれない皆様。感謝しても感謝しきれない皆様に支えられての今日がある、としみじみと思う。
英語には「会社を作るには村が必要である」、というフレーズがある。私は情熱を注いでくれたたくさんの優秀な人々に大変感謝をしている。
でもこれからが真の仕事の始まりだと思っている。皆で目標に向かって邁進したい。